介護老人保健施設の既存建物の4階部分への増築工事。建設当時から上階増築を想定されていたが、法改正より既存建物の構造補強を余儀なくされ、既存躯体を一部解体・補強し、再構築する工事を行いました。利用しながらの工事であったため、エリアを区分しながらの非常に難しい工事となりました。室構成は使い慣れた既存施設と同様のものとした上で、居室内家具やトイレレイアウト、仕上材選定など利便性や機能性の向上を図りました。設備系統は既存のスラブ上に組床をし階上にて設備配管を切り回しスラブ貫通による既存への影響を低減できるように計画をしました。上階に設置され一層高くなった室内はすばらしい高崎のまちの眺めを手に入れ、生まれ変わった施設で健康状態改善や家庭復帰などの間の生活が豊かなものとなればと願っています。
※掲載されている延床面積のうち増築面積1,093㎡です。