起伏のある建物の屋根形状は、12の山々から成り立つ赤城山の峰をイメージし、立体的な腰屋根と水平ラインを強調した大屋根を組合せ、赤城山の長い裾野を表現しています。広い敷地を生かし、建物高さを抑えた平屋建てとすることで、伸びやかな印象を創りだし、緑豊かな周辺環境とも馴染む建築を目指しました。
建物は中庭を配した分棟型となっており、木造平屋、鉄骨造平屋の2棟で構成しています。住居棟は木造を採用し、木の持つ空間の温かみや落ち着きなどを重視した住まいらしさを感じられる設えとなっています。
共同生活室の空調は、木造の床下空間を活かした床吸込み・天井吹出し方式を採用し、天井が高い室でも上下の温度ムラが小さくなるような計画としています。また、利用者が快適に過ごせるように、共同生活室の間接照明は、調光・調色の演出ができる計画としています。