たんぽぽ学園は、心身の発達に遅れのある子どもたちが、通園をしながら集団適応や自立を目指す児童発達支援センターを主とした多機能型施設です。
外観は寄せ棟屋根の伸びやかな緩勾配と、遊戯室上部の腰屋根を組み合わせた造りが特徴的な建物となっています。子どもの安全面や職員の業務効率に配慮して、死角のない平面計画とし、柱スパンを大きく取ることで閉鎖感のない広い空間を実現しています。子どもの施設らしく明るい色彩と木質の仕上げ材を使い、自然の光や風を感じられる空間づくりを心掛け、心身ともに豊かな生活が過ごせる建築を目指しました。
また、調光制御システムにより使用用途に応じて照明の設定を行える計画とすると共に、省エネ性能の向上にも配慮しています。遊戯室の空調は、床吸込み・天井吹出し方式を採用しています。