老朽化した特別養護老人ホームの建て替え工事です。比較的新しい既存建物はそのまま活用し、建て替え部分と接続する計画としました。昨今頻発している洪水対策として、生活エリアは2階に集約し、運営管理のしやすさにも配慮しています。また南北方向に長い建物となるため、外壁に縦型ルーバーを計画し、朝日と夕日が室内に直接入らいない角度の検討を行い、居住性に配慮しました。
構造計画は、耐震性、耐久性、及び居住性を考慮した鉄筋コンクリート造を採用しました。さらにピロティ下の車両動線や無柱空間を確保するため、プレストレストコンクリート梁を用いて利便性に配慮した架構としています。ハザードマップで浸水の恐れがある地域のため、キュービクル、発電機、空調室外機を屋上設置とし、災害時でも2階食堂や静養室等を利用できる計画とし、BCP対策にも配慮しています。