群馬県農業共済組合 農業共済会館

群馬県農業共済組合 農業共済会館

群馬県前橋市
業務

建物は、1・2階を執務室、3階を会議室とした3層の構成としています。快適な執務環境をつくりだすこと、長寿命化につながる建築とすることをテーマとして設計をしました。内外部において、建物には、環境をコントロールするいくつかの仕掛け・装置を配置しています。建物を、敷地際に配置し、道路沿いに流れる自然風を、内部に取込めるようにしています。外部からの騒音や、日射熱の影響を受ける面の外壁には、ダブルスキン工法を採用しています。ダブルスキンによって、外側のガラス層で外部からの騒音、熱の侵入を遮断し、内側の窓を開ければ、スキン層のなかで空気が上昇気流と共に排熱されます。交通の激しい国道沿いに建ちながらも、中間季などは、空調に頼らず、自然風を取込め執務に最適な環境を生みだします。ダブルスキン層内には、メンテナンス通路と外付けブラインドを設け、修繕や清掃しやすさと共に、内部ペリメータゾーンの負荷軽減策としての日除け効果を生みだしています。また建物面積を、旧事務所に比べ2割ほどコンパクトにし、負荷軽減も図っています。そのためこれまで点在していた諸室を機能ごとにフロア別に整理し、空間を集約化させ、従来以上の人数を収容可能としながら、移動間仕切りを採用し、将来的変化にも対応可能なプランとしています。建築の各部材には、ガラス・コンクリート・スチールなどの高耐久性素材を用いていますが、モノカラーにするのではなく、柱や梁型などに、木目調やダーク系の色彩をポイントで使い、内外部において、街並みや、執務空間に柔らかさを与えるようにしています。

  • 竣工年月 : 2016年05月
  • 所在地 : 群馬県前橋市
  • 用途 : 事務所
  • 敷地面積 : 5,014㎡
  • 延床面積 : 3,080㎡
  • 階数 : 地上3階
  • 構造 : S造
  • 意匠担当者名:加藤 重雄/齋藤 佑治
    構造担当者名:本山 智紀
    電気設備担当者名:相川 亨
    機械設備担当者名:橋本 卓