昭和58年の新築以降、37年を経て初めての大浴場の改修工事と耐震補強工事です。インド砂岩を使用した柔らかな印象の女湯と御影石を使用したシャープな印象の男湯は、時間入れ替えで、どちらも利用することが可能です。草津温泉ならではの高温風呂など、温度を変えた3つの浴槽の整備に加え、足湯を新設し、滞在中、草津温泉の豊富な湯をたっぷりと味わうことができる大浴場となるように計画しました。フリードリンクカウンターを設けた湯上がりラウンジは、版築仕上げの意匠壁や、足なじみの良い和紙畳、間接照明やフロアライトを使用し、落ち着いた心地よい空間の設えとなっています。
耐震補強工事では、建物低層階の機械室や大浴場部分の耐震性が低く補強箇所としましたが、強酸性温泉水が触れる部分となるため、補強は鉄筋コンクリート増設壁にて計画し、劣化抑制に配慮しています。
また、温泉地特性による機器の劣化の早さから、更新性、耐候性を考慮した設備機器の選定を行っています。