前橋市の旧消防署跡地の跡地活用の公募型事業コンペにより実現した計画です。敷地は、群馬県庁前通りに面し、歴史ある地域であり、官庁オフィス街。そして中心市街地に近接した場所です。中心市街地の居住促進、低層部へのにぎわい創出機能を包含し、再開発の手法の一つである「優良建築物等整備事業」に特定された事業ともなっています。1~2階に複合診療所、3~14階を分譲マンション60戸の構成となっています。居住者の立体駐車場、平面駐車場そして主となるアプローチを、北側の交通量の少ない閑静な街路からとし、複合診療所のメインアプローチは県庁前通り側からとして、機能分離、動線分離を明確に計画しています。外観については、発注者の持つ基本カラーであるタイル貼りとなっています。低層部は若干彩度を落としたタイル貼りと自然石ボーダーで意匠を施しているが、全体の落ちついたイメージをバランスさせています。優良建築物等整備事業