前橋工科大学 新実験棟

前橋工科大学 新実験棟

群馬県前橋市
文教

前橋工科大学における新しい実験棟の計画です。工学系大学にふさわしい建物を目指し計画を行いました。新実験棟は、ライフサイクルマネジメントをコンセプトの一つとしてその実現を目指しています。ロングスパンによる無柱空間の確保とスケルトンインフィル(設備配管専用スペース・メカニカルシャフト)による建物内部のフレキシビリティーの確立と建物の長寿命化を図っています。中間領域の設置による活動空間(実験室等)への環境対策と省エネルギー化の促進、ガラスカーテンウォールによる学内の活動状況の視認化、建築系大学の学習教材として、建物の構成材料や部位を見て、触れて、学生が認識できるものにしています。建物全体としてメタルタッチな素材を生かしたシャープなデザインとしています。建築構造としてロングスパンの確保にPCジョイストスラブを採用し工場生産による精度の向上と工期短縮を図っています。またジョイストスラブの下をそのままコンクリート表し仕上げとしてリズミカルでシャープな天井面を創り出しています。建築設備のライフサイクルマネジメントの一つとして建物用途の変更にも容易に対応することを想定して、メカニカルシャフトを設け建物を傷めずに長く使える様に配慮しています。

  • 竣工年月 : 2011年09月
  • 所在地 : 群馬県前橋市
  • 用途 : 大学 研究施設
  • 敷地面積 : 79,907.62㎡
  • 延床面積 : 2,202.28㎡
  • 階数 : 地上3階・地下0階
  • 構造 : RC造
  • 意匠担当者名:岡田 敦志/加藤 重雄/箱田 伸吾
    構造担当者名:山口 幸治/本山 智紀
    電気設備担当者名:堀越 裕
    機械設備担当者名:橋本 卓
    工事監理担当者名:小貫 正
    監修:前橋工科大学
    平成25年度日事連建築賞 
    一般建築部門 奨励賞受賞