群馬県の南西部の山間に位置する南牧村の小中一貫の義務教育学校の計画です。山々の豊かな自然に囲まれた環境や集落に溶け込むような大きな屋根が重なり合う特徴を持った建築としています。
学校規模は全校生徒で30人に満たない小規模な学校であるため、少人数の児童生徒が一体的に学び交流できるワンルーム的な学校建築を作り、どこにいても児童生徒や先生たちの気配を感じながら学びや遊びができる自由な空間づくりを目指しました。
学校の中心となるメディアホールでは図書室、ワークスペース、大きな家具に囲まれた秘密基地的な空間を組み合わせ、児童生徒の自由な学びと遊びを展開します。
音や視線の通る一体的な学習空間は、学習の妨げにすることなく、共に学ぶ安心感と有効な学習環境を作り出してます。他に類を見ない少人数ならではの南牧村式の義務教育学校が出来上がったと思います。