この地域は保渡田（ホドタ）古墳群や、三ツ寺I（イチ）遺跡、上野（コウズケ）国分寺跡などの存在が示すように歴史あるまちです。その中で貴重な歴史、文化資源の面影を残し群馬町のシンボルとなる、かつ地域の人たちが、親しみを持ち、自然と集まってくるような施設づくりをコンセプトとした建物です。周囲には群馬支所をはじめ福祉会館、図書館などが点在し、それらと調和を図った色合いや、外壁材を選定する反面、金属屋根や、金属外壁を部分的に使用することでタイル面の暖かい雰囲気と相対する面とが、建物により豊かな表情を与えています。また、楕円部は特に凹凸をはっきりさせることで、金属特有の無機質感だけではなく陰影による柔らかさが、他の面との調和を図る役割を持たせています。
