既存改築による医療型障害児入所施設の計画です。計画は、改築前の3倍の規模を必要としたため、天空率を使用し限られた敷地を有効に使う建物形状を導き出しました。障害を持った子供たちが利用する入所施設は、病院機能が主なプログラムとなる車椅子を使用する子供たちにとって『ゆとりのある空間』になっています。落ち着いた雰囲気を持ちながらも子供たちが楽しく利用できるよう、建物全体のカラーリングを『トーンを抑えた色』と『鮮やかな色』の組合せで無機質になりがちな空間にアクセントを与えました。また、可愛らしく大きなサインをポイントとして楽しい雰囲気を作り、病院という緊張感のある空間を解きほぐし、子供たちにも親しみやすい建築を目指しました。